私たちが日本酒を味わうとき、
最初にふわっと感じるもの――それが「香り（アロマ）」です。
日本酒の香りは、原料となる米・酵母・醸造方法・熟成の状態によって驚くほど多彩に変化します。
実は、ワインやウイスキーに負けないほど、日本酒も「香りの世界」が豊かな飲み物なのです。
日本酒の香りのタイプは大きく3つ
① 吟醸香（ぎんじょうか）
吟醸酒・大吟醸酒に多く見られるフルーティーで華やかな香り。
りんご、バナナ、洋ナシ、メロンのような香りが代表的です。これは「酢酸イソアミル」や「カプロン酸エチル」といった、酵母由来の香気成分によるもの。
s.graceの「Genryu Takatsugawa Junmaidaiginjo Sumikawa」にも、この吟醸香が穏やかに広がります。女性にも人気の香りです。
② 米の香り（ふくよかな香り）
特に純米酒や本醸造酒に感じられる、ふんわりとしたお米由来の香り。
炊きたてのごはん、栗、ナッツ、きな粉のような香ばしさを思わせることもあります。
香りが控えめな分、料理と調和しやすく、食中酒として非常に優秀です。
③ 熟成香・火入れ香
長期熟成させた日本酒や、火入れ処理（加熱殺菌）をした酒には、キャラメル、ドライフルーツ、はちみつのような「熟成香」や、スモーキーで穀物のような香りが出ることがあります。
これらは、日本酒の「奥行き」や「深み」を感じさせてくれる香りです。
香りと飲み方のバランス
香りが華やかな日本酒は、冷やしてワイングラスなどで香りを引き立てながら飲むのがベスト。
一方、香りが穏やかで米の旨味が強いタイプは、常温やぬる燗で味と香りの調和を楽しむのが通です。
たとえば、s.graceのブルーベリーリキュールは赤ワインのような香りとタンニンがあり、チーズや肉料理とも好相性。香りの個性を活かす飲み方が重要なのです。
ギフトにもぴったりな「香りの印象」
香りは、第一印象を決める要素でもあります。
パッとグラスに注いだときに立ちのぼる香りは、飲む人の心をつかみます。
贈り物として選ぶ際には、
「フルーティーで華やかな香り」なのか、
「落ち着いて食事に寄り添う香り」なのかを意識して選ぶのもおすすめです。
まとめ 〜香りは日本酒のストーリー〜
一口含む前に、ぜひ「香り」を感じてみてください。
その香りは、どの酵母を使い、どんな米を選び、どんな温度で発酵させたか――
造り手のこだわりが詰まった、小さなストーリーです。
s.graceでは、そんな香りの個性を大切にしながら、
贈り物にも、ご自身の特別な一杯にもふさわしいお酒を届けています。